NetFrixで公開されている映画『サイレンス(原題:HUSH)』の感想になります。
ネタばれも含んでいます。まず、いきなり評価します。
- 出演:ジョン・ギャラガー・Jr,ケイト・シーゲル,マイケル・トルッコ
- 監督:マイク・フラナガン
- 時間:1時間21分
簡単なあらすじ
快楽殺人犯の男と中学生の時に病気で聴覚を失ったマディという女性が主人公です。
娯楽として殺人を楽しむ男に追い込まれていく難聴の女性のサバイバルが描写されています。
細かいあらすじ
ネタばれしてますので、それが嫌な方は映画を視聴し終わってからご覧になってください。
中学生の時の病気が原因で聴覚を失ってしまったマディという女性が今回の主人公。
この女性は森の中で一人暮らししています。おそらく聴覚を失ったことも関係しているのだと思います。
しかし、決して人との関りを絶って生活しているわけではありません。
冒頭でマディの親友と思われる女性が1冊の本をもってマディ宅を訪れ
『あなたの小説先が読めなくて最高に面白かった。』
と感想を述べています。このセリフから、マディの仕事は作家であることが読み取れます。
そんなこんなで話しているうちに夜になってしまいます。
マディの友人は自分の家へ行って、一緒にご飯を食べようと誘いますがマディはやらなければならない仕事があったためこの誘いを断ります。
マディがご飯を作っていると、帰宅したはずの友人が走ってやってきてマディ宅の窓を叩きます。
『マディ!助けて!』、『マディ!気づいて!お願い!』
しかし、マディは聴覚を失っているため気づきませんでした。
実はマディの友人は帰宅途中に殺人鬼に襲われており、命からがら逃げだしてきたところだったのです。
マディの友人はそのままマディのすぐそばで、殺人鬼に殺されてしまいました。
しかも、健常人であれば、すぐに異変に気付くことができる近距離です。
その様子を見ていた殺人鬼はマディに聴覚が無いことに気づきます。
単なる殺人鬼であればそのままマディを殺してしまえばいいのですが、この殺人鬼はあえて気づかれるように仕向けてあえてマディに恐怖を突きつけます。
電源を断ち外部との連絡を取れなくしたり、車のタイヤをパンクさせたり、殺した友人の遺体を使ってみたりとやることはほんとにえげつない。
マディは屋根から逃げようとしますがクロスボウで撃たれてしまい、足を負傷します。
その際に犯人からクロスボウを奪取しますが、使いこなせません。
ちょうどその時、殺された友人の彼氏がマディ宅に訪れます。帰ってこない彼女を不審に思いマディ宅に様子を見に来たのです。
殺人鬼は警察官を装って、応対します。
最初は騙されていた、友人の彼氏ですが殺人鬼の行動に不信感を抱き始めます。
『そういえば、マディは植木鉢のところにスペアの鍵を隠していたはずだ』
といい、殺人鬼に鍵を探させることに成功。しばらくその様子を観察し、殺人鬼の隙を伺います。
ところが、そこでマディが友人の彼氏が家の外にいることに気づいて窓をバンバンと叩きます。
友人の彼氏がその音に気付いて振り向いた瞬間に殺人鬼は友人の彼氏の頸動脈をナイフでスパッと切ってしまいます。
友人の彼氏は最後の力を振り絞りマディを逃がそうと抵抗します。
しかし、マディは殺人鬼から逃げ出させる未来を想像できず、家の中に閉じこもります。
その中で、どうやれば殺人鬼から逃げ出せるか自問自答します。
結果的には、殺人鬼を殺すという選択肢しかないと気づきます。
マディはクロスボウで撃たれた足からの出血で意識朦朧となりながらも浴室でナイフを片手に殺人鬼を待ち構えます。
しかしながら、殺人鬼は裏をかいて窓の方から侵入。
ここで、the endかと思われましたが、殺人鬼の吐息がマディの首筋にかかり、マディは殺人鬼が自分の後ろにいることに気づきます。
とっさにナイフを持ち替え自分の背後にいる殺人鬼を刺しますが、致命傷にはなりません。
マディは浴槽からリビングの方へ逃げます。
そこで、殺人鬼に捕まってしまい絞殺されそうになりますが、ワインのコルク抜きを犯人の頸動脈に突き刺し、マディは殺人鬼との争いに終止符をうちます。
感想
映画の舞台は、すべての場面がマディ宅で完結。
殺人鬼に追い込まれるリアルな描写はドキドキものです。
聴覚を失った女性が主人公というのもドキドキさせられます。
すぐ後ろに殺人鬼がいるのに気づかなかったり、友人が助けを求めているのに気づかなかったりという描写は健常な人が主人公であればありえない描写でハラハラドキドキさせられます。
非日常的なホラーではなく、殺人鬼から逃げるといった感じはジェイソンなどに通じる怖さだと思います。